私がIT業界でインフラエンジニアとして働き始めてから17年が経ちましたので、ネットワークエンジニアの年収と仕事内容を解説してみようと思います。
はじめに
ネットワークエンジニアは、システムエンジニアの中でも独特なポジションで、ネットワークインフラの設計、構築、運用を担当します。
「インフラ」とは、ITサービス支えるシステムを指しますが、サーバ、ネットワーク、データベース、ストレージと知識は多岐に渡ります。
ネットワークエンジニアは、その専門知識を使って、サービス内のシステムが互いに一体となって動作するように設計します。
職場環境は、顧客現場常駐(またはリモートワーク)、データセンターで作業などがあります。
年収相場
正社員の場合の年収相場は、一般的な中小企業で30代で 400万 ~ 500万 程度と考えて良いでしょう。大手企業であれば30代で 600万 ~ 800万 となります。
フリーランスエンジニアのネットワークエンジニアであれば、相場は 70万 前後となります。
ネットワークエンジニアの職務と責任
ネットワークエンジニアは、ITインフラを維持するために、いくつかの職務を行います。
ネットワーク障害の根本原因分析の実施
ネットワークエンジニアの仕事で大きな割合を占めるのが、システムのネットワーク問題の原因を特定することです。
これには、デバイスがどのように相互に通信するかの知識と、この通信を可能にするネットワーク機器の理解が必要です。
ネットワーク修復戦略の作成と実施
ネットワーク問題が特定されると、ネットワークエンジニアは解決案を検討し、施策を実行します。
その後、問題が完全に修正されたことを確認するために、これらの施策をテストします。
ネットワークの障害とそれに対応する対処法をドキュメント化する
ネットワークエンジニアの責任は、すべてのインフラの問題と、その問題に対処するために取られたアクションを文書化することです。
そのためには、分析能力とスプレッドシートの熟達度が必要です。
IT知識レベルの異なるユーザーへのトレーニングと技術サポートの提供
インフラスエンジニアは、新しいソフトウェアやアプリケーションを職場の人に教える責任があります。
また、職場のネットワーク上の個々のデバイスの技術的な問題を診断し、修正する責任もあります。
ネットワークインフラの定期的な予防メンテナンス
ネットワークのセキュリティや保守期限の更新、ソフトウェアやオペレーティングシステムの更新を実施します。
また、潜在的なサイバーセキュリティの脅威を探して対処することも含まれます。
ネットワークエンジニアのスキル
まず何よりも第一に、ネットワークエンジニアは、デバイスのネットワークがどのように機能するかの原理を深く理解していなければなりません。
また、このプロセスに関わるハードウェアについても深い知識を持たなければなりません。
とはいえ、ネットワークエンジニアのスキルセットは技術的なものだけではありません。
特に大企業では、他の人とうまく仕事ができなければならず、インフラスエンジニアの仕事内容を調査し、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを築きたいと考えている人が持つべきスキルのリストを以下のようにまとめました。
コアスキル
- ネットワークエンジニアとして業務するために必要なコアスキルは以下の通りです。
- ネットワークのハードウェアや技術に精通していること
- 共有ストレージ技術への習熟度
- Linux,Windowsオペレーティングシステムに精通していること
- データプライバシー法に関する幅広い知識
- 細部にまで気を配れる力
- タスクの優先順位付け能力
- 高度な組織力
- 分析力
- 問題解決のスキル
- プレッシャーの中で働く能力
高度なスキル
以下のスキルは、作業者として働くうえでは必要とされていませんが、これらのスキルを持っていることで、競争上の優位性を得ることができます。
- 能動的なリスニングスキル
- プロジェクトマネジメントのスキル
- プレゼンスキル
さいごに
いかがでしたでしょうか。これからネットワークエンジニアを目指す方への参考となれば幸いです。
以上、ネットワークエンジニアの仕事内容について解説してみました。