フリーランスSEは自身への報酬が生活にダイレクトに影響するので、報酬アップは常に考えてなければなりません。
しかし、フリーランスSEは会社員ではないので、単価交渉を自身で行う必要があります。
単価交渉を有利に進めるために、自身の経験を元に単価アップのためのポイントを書いていきます。
単価交渉のタイミング
企業側から単価アップの話はまずあり得ないので、交渉はこちらから打診します。
実務での実績が出せていれば、参画半年後に一度交渉(折衝)します。
3ヶ月後ではまだ実績を出せているかを顧客から見極められている期間だと思いますので、参画半年後が一番タイミングが良いです。
また、一年働いたのであればそれが実績となりますので、一年単位で交渉は必ずしましょう。
交渉を言い出すタイミングとしては、他の案件を探す時間も加味して、契約終了の2ヶ月前くらいがちょうどいい時期です。
あまり早い時期に交渉しても、企業側も予算確保が出来ないですし、ギリギリだと経理関係が追いつかない可能性があるからです。
単価交渉に有利な条件
ある業務が自身に依存していれば、企業側としても手放したくない人材には惜しまず交渉してくれるはずです。他のメンバがやりたくないと思うルーチンワークでも積極的に引き受けて、自分しか出来ない作業にすれば交渉の良材料になります。
(一人しか出来ない業務がある時点でプロジェクトとして色々問題はあると思いますが。。)
企業側としては、新しい人員集めや引き継ぎなどでコストが増すよりも、お金で解決できるなら単価アップでいいだろうと考えています。
金額交渉は必ず顔を合わせて
私が交渉する際は、必ずお客さんに一言頭出ししてから打ち合わせするようにしています。
頭出しした時の反応で、交渉できるかできないかが大体わかるからです。
ほとんどのお客さんは交渉できない時は頭出しのタイミングで「今回は厳しい」とハッキリ言ってくれるので、無駄な時間を省けます。
メールでの交渉も悪くないとは思いますが、金額交渉はシビアなので、顔を合わせてしっかり話し合って交渉した方が上手くいきます。
値上げ金額
現在の契約単価によって、交渉できる値上げ金額は変わってきますが、月額60万円以上であれば+5万円以上の値上げをお願いしています。
また、契約単価が月額80万円以上であれば、+7万円〜10万円をお願いしています。
あまりにも高い値上げ交渉をしても厄介者扱いされますし、あまりにも低い金額での値上げ交渉をすると足元見られて次回以降の交渉でも値上げ幅が小さくなってしまうので、7万円~10万円の幅が丁度良い範囲です。
フリーランスSEの単価相場は以下の記事を参照ください。
交渉術
実績ベースでの交渉
契約する側としては実績ベースで価格交渉するので、必ず理由を付けて交渉するのがベターです。
- 「◯ヶ月働いて、◯◯の案件を遂行した実績もあるので、継続して続けていきたい」
- 「これから◯◯の案件があるので、それに向けて結果を出す」
上記は例ではありますが、企業側と良好な関係で真面目に働いていれば、交渉の材料になる理由はたくさんあると思います。
他社案件との比較
多少手間はかかりますが、エージェントで今の金額よりも単価が高い案件を探してもらい、その金額を実際に現在契約している企業側に提示する方法です。
断り辛さもありますが、友人からの案件紹介でもOKです。
企業側としてはぐうの音もでないので、申し訳ない気持ちもあるかもしれませんが、報酬はフリーランスにとって重要なので、「最低でもこれぐらいになりませんか。」とハッキリ伝えます。
この方法は手間がかかりますが、リアルな価格での交渉になりますので、値上げ交渉が成立する可能性が高いですし、別案件の情報収集・別案件へのチャレンジのきっかけにもなるのでオススメです。
おすすめしたいエージェントについては、以下の記事にまとめておりますので参考にしてみてください。
交渉ができないパターン
以下の条件に当てはまる場合は、交渉出来ない場合がほとんどです。
- そもそも企業側の予算がない
- 担当している業務が単純なルーチンワークなので誰でもできる
上記の場合は交渉の余地がないので、高い報酬を望むのであれば他の案件を探すのが無難です。
まとめ
単価交渉により自分の報酬が上がるとモチベーションもあがり、業務も捗りますので臆せずに交渉してみてください。