フリーランスエンジニアになりたいけど、続けていけるか不安だと思っていませんか?
答えは意外と簡単で、仕事がない状況を作らなければいいのです。
私自身フリーランスになり年収も1000万円を超えて安定してきたので、生き残るためのポイントを使用しようと思います。
報酬の推移
始めに、私の年収の推移をリアルに書いていきます。
フリーランスSEとなった2015年04月は当時34歳です。
月日 | 月額単価 | 年収換算 |
---|---|---|
2015年04月〜 | 75万円 | 900万円 |
2016年04月〜 | 85万円 | 1,020万円 |
2017年09月〜 | 95万円 | 1,140万円 |
2019年04月〜 | 100万円 | 1,200万円 |
案件契約が途切れた事は一度もありませんし、見て頂けるとわかりますが、報酬を減額したこともありません。
常に案件をチェックする
私は3ヶ月に一度、複数のエージェントと打ち合わせし、今よりも高単価な案件がないかをヒアリングしています。
高単価案件を探すためでもありますが、自身がやりたい案件が出てきていないかもチェック出来るので一石二鳥です。
目の前の仕事ばかりをこなしていると、その仕事が終わった後が悲惨になり未来が見えなくなるため、不安材料がなくなります。
フリーランスでエンジニア業務をしながら、並行して幅広く営業することは難しいため、フリーランスエージェントは非常にありがたいです。
ただし、高単価な案件があっても現在参画している現場での契約で報酬アップが見込める時は、高単価案件を引き合いに価格交渉をお願いしています。
SEとしてのスキルを磨き続ける
フリーランスエンジニアに限りませんが、やはりITスキルはSEにとって重要な武器になります。
ただし、スキルを磨くと言っても、やたらめったらに本やネットで情報を集めても無駄な時間・使わないスキルになることが多いです。
私の場合は、IT業界のトレンドをキャッチするためにIT系の月刊誌を定期購読しています。
現在定期購読しているのは「WEB+DB PRESS」と「Software Design」です。
隅から隅まで読む訳ではないですが、概要レベルでも知っておけば、話のネタにはなります。
自分のプライベートサーバー(と言っても自宅のデスクトップPCにVirtual Box入れて作成したVM)上にトレンドになっているソフトを入れて、概要だけは掴んでいます。
最後に忘れてはいけないのが職務経歴書への記載です。
案件をこなす度に職務経歴書のページ数が増えますが、多くの経験は面接で優遇されるので次の案件獲得がしやすくなります。
仕事スキルを磨く
SEとしてのスキル磨きを前述しましたが、スキルだけは生き残れないのがエンジニアの世界です。
フリーランスだからといって、ルーティンワークだけをこなしていても、お客さんからの評価は上がらないですし、エンジニアとしての枠が広がりません。
内部・外部とのコミュニケーション、課題解決、影響調査、報告方法などスキルだけでは解決出来ない様々な仕事術が必要です。
とは言っても、仕事術は勝手に身につくものではないので、参考になる本を見つけて仕事に活かしてみましょう。
技術は知っているだけでは宝の持ち腐れになってしまうので、技術を仕事に活かして仕事を前に進める事を続けていけば、自ずと仕事スキルが身につくはずです。
安請け合いしない
安易に案件を受け入れてしまうと、後々トラブルへ発展してしまうことがあります。
現実として、友人のフリーランスエンジニアは、企業から報酬が支払われなかった事があります。
契約書の記載の中で重要なポイントは以下となります。
作業時間と控除金額の明記
一般的な月の作業時間は 140h〜180h/月 です。
140hを下回ったら減額控除、180hを超えたら超過控除が発生する旨を記載します。
減額控除金額及び超過控除金額は、月の単価が800,000円だった場合、真ん中の160hで割ります。
800,000 ÷ 160 = 5,000円/1h
作業時間と控除金額を記載しないと、残業代が出ずにタダ働きになってしまうので、必ず明記しましょう。
消費税の明記
本体価格と消費税は別で記載しましょう。2019年10月から消費税が上がりますので、記載しておかないと増税しても消費税込の値段のままでの金額となってしまいます。
報酬を支払う側も、消費税転嫁拒否法に触れるので、消費税についてはお互いに確認しておく必要があります。
作業完了とする事由
簡単に言うと「何をしたらお金が支払われるか」ということです。
「〇〇が提出されてないから」とか「〇〇が完了してないから」など言われることがないように、完了条件を記載します。
支払い期限
支払い期限を決めておかないと、いつまで経っても報酬が支払われないかもしれません。
「当月末締め、翌月末払いとする」を記載します。
また振り込み手数料のトラブルを避けるためにも「振り込み手数料は貴社にてご負担をお願いします。」を付けておくと安心です。
契約書の内容はしっかりと交わし、お互いが納得してから捺印しましょう。
不確定要素が多い企業にフリーランスが一個人として契約するのはリスクがあるので、リスク回避するためにフリーランスエージェントを使って契約するのも賢明な方法です。
エージェントはマージンはありますが、企業間でしっかりと契約締結するのでリスクを最小限にとどめることが出来ます。
エンジニアの交流会に参加
フリーランスは会社員と違い、個人事業主なので孤独を感じる事があります。
しかし世間にはフリーランスエンジニアが溢れていますので、交流会など気軽に参加し人脈を作りましょう。
交流会に参加すると、技術の交換だけでなく業界の動向や様々なプロジェクトのあれこれを聞けるので、フリーランスにとってとても有益な場になります。
「人が足りないからうち来てみない?単価も今より上げてもらっていいよ!」と、思わぬところから次の案件が決まる事もあります。
契約を継続する
ここまで主に新規案件を獲得するポイントについて記載してきましたが、参画している案件を継続していく事も、フリーランスとしての稼ぎを安定させる方法の一つとなります。
お客さんからの契約継続依頼は、基本的に実績ベースの評価で決まります。
実際に契約継続出来れば、新規案件を獲得するよりも時間をかけずに報酬を得ることが出来ますし、実績を出し続けていれば単価の値上げ交渉もしやすくなります。
フリーランスエージェントを利用していれば、増額希望を顧客へ伝えてくれますので、契約継続が見えた時点で相談します。
フリーランスエンジニアの単価交渉のタイミングや値上げ金額の目安、単価交渉のポイントについては以下の記事にまとめてありますので、参考にして頂ければと思います。
最後に
今のIT業界はどこの企業でも人材不足ですので、フリーランスエンジニアが案件選びで困ることはないでしょう。
ただし、フリーランスエンジニアが単に仕事をこなすだけでは報酬も上がりませんし、案件継続もないでしょう。
仕事がない状況を作りつつ、楽しみながらキャリアアップと納得の出来るの報酬を貰えることがフリーランスの一番のやりがいだと思います。