Linuxのhistoryコマンドの履歴数のデフォルトは1000コマンドです。
過去のコマンドをできるだけ残しておきたい時や、誰かがミスした時のためにhistoryコマンドの履歴を残しておきたいケースはあると思います。
そんな時のために、historyコマンドの履歴数を増やす方法を紹介します。
全ユーザのhistoryコマンドの履歴数を増やす方法
OS全体のhistoryコマンドの履歴数を増やすには、/etc/profile ファイルの HISTSIZE=1000 を残したい保存数に変更します。
■デフォルトのコマンド履歴数を確認
[root@cent77 ~]# grep ^HISTSIZE /etc/profile
HISTSIZE=1000
■/etc/profileのHISTSIZEを変更
[root@cent77 ~]# vi /etc/profile
HISTSIZE=10000
■/etc/profileを再読み込みし、historyコマンドの履歴数が変更されているか確認
[root@cent77 ~]# source /etc/profile
[root@cent77 ~]# grep ^HISTSIZE /etc/profile
HISTSIZE=10000
OSユーザ個別にhistoryコマンドの履歴数を増やす方法
各OSユーザごとにhistoryコマンド履歴を変更するには、 .bash_profile にHISTSIZEを設定します。
以下の例は、history履歴を10000コマンドに変更した例です。
■デフォルトの値は100
[dekien@cent77 ~]$ env |grep HISTSIZE
HISTSIZE=1000
■vi .bash_profileの末尾に"export HISTSIZE=10000"を追加
# .bash_profile
# Get the aliases and functions
if [ -f ~/.bashrc ]; then
. ~/.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/.local/bin:$HOME/bin
export PATH
export HISTSIZE=10000
■.bash_profileを再度読み込み、HISTSIZEが変更されているか確認
[dekien@cent77 ~]$ source .bash_profile
[dekien@cent77 ~]$ env |grep HISTSIZE
HISTSIZE=10000
以上、historyコマンドの履歴を増やす方法でした。
.bash_history ファイルは各OSユーザで変更が出来てはしまうものの、設定しておかないよりは過去履歴管理やセキュリティー向上にはなると思います。