IT業界はたくさんの資格で溢れています。
今回はその資格がシステムエンジニアにとって本当に必要なのかを、私の経験を踏まえ記事にしたいと思います。
私の保有資格は以下の通りです。
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- Oracle Master 12c Gold
- SCSA(Sun Certified System Administrator for Solaris10)
- JAVA アソシエイツ
- ITIL ファンデーション
- Systemwalker Certified Master
無資格でSEとして働けるか
無資格でももちろん働けます。免許ではないので、資格を一つも持っていなくてもSEとして働けます。
私のエンジニア経験の中でも、無資格のスーパーエンジニアを何人か見てきました。
企業が資格取得を求める理由
では何故企業が社員に資格を求めるのかというと、資格保有者が増えることで企業価値が上がるからです。
資格というのはやはり頑張った結果ですし、目に見える実績なので、この結果を元に「これだけ優秀な社員がいるので仕事をください」と言いやすいわけです。
資格保持によるメリット
会社から報奨金が出る
私が会社員だった時は、資格を取得すると奨励金が出ました。冒頭で書いた資格全てで一時金を70万円ほどもらいました。
一時金ではなく、毎月の基本給に資格手当がつく会社もありますよね。
フリーランスSEになってからは、ベンダー資格の受験料は高いので何も取得していません。
昇進の条件に資格取得がある
会社員であった場合、社内で昇進する条件に特定の資格保有が必須となる会社も存在します。
特にIPAの情報処理資格が多いですね。
ですが、資格取得よりも会社に利益をもたらす人間の方が重要なのではないかと個人的には思います。
転職時の面接でアピールできる
資格を持っていると、やはり結果としてわかりやすいので転職時には有利になります。
私の場合ですと、Oracle Master Goldを持っていたので、Oracle DBAを求人してる企業の面接時は、保持資格を自己アピールに使っていました。
ただし、面接官は資格よりも経験の方を重要視するので、有利と言ってもそこまでメリットはないと思います。
知識として役立つ
資格を取得して勉強することが、自身にとって良いことは当たり前です。
私も業務中に「あれ?これ〇〇の資格の勉強の時に出てきたぞ。もう一回本読んで要点を調べよう」と思うことが何回かありました。
資格取得のために勉強してきたことは自分の財産になります。
ただし、マイナーな資格だと、エンジニア人生で使うことがない可能性があるので、資格取得の意味はあまりないかもしれません。
私の持っている資格の中には、企業間の繋がりで無理矢理取らされた取ったものもあり、この資格のメリットは今のところ何もありません。
資格保有者でないと採用エントリーできない企業もある
一部の大手企業や、官公庁ではIPAの情報処理資格保持がエントリー時に必須になっています。
採用情報を見てみると、警視庁のサイバー犯罪捜査官などは、受験資格が応用情報技術者が最低ラインとなっています。
まとめ
今いる会社が資格取得を奨励していれば避けて通れませんが、自身に対してメリットを見出せなければ、システムエンジニアにとっての資格は不要だと思います。
資格取得のための勉強は無意味ではありませんが、実務に役立つことを実践して学ぶ方が知識は身につくため、優秀なエンジニアへの近道となります。