こんにちは。もうすぐフリーランスエンジニアとして独立してから10年が経過する僕です。
「フリーランスエンジニアになって、自分が世間でどれだけ通用するのか試してみたい!」と思い立ち、9年間勤めたSIerを退職した頃が懐かしく感じます。
フリーランスとして独立し、様々なことを独学で突き進んできましたが、今思うと「フリーランスになる前にもっとこうしておけばよかった」と思ったことがたくさんあります。
そこで今回は、私がフリーランス成りしてから現在に至るまでの経験を基に、フリーランスエンジニアになる前に知っておいてほしいポイントをまとめてお伝えしようと思います。
フリーランスへの転身タイミング
私は新卒で入社したSIerで、9年間会社員システムエンジニアとして働きました。
年次が上がっていくにつれ、複数案件の掛け持ちや社内業務が増加、日々の業務に追われ、プライベートな時間もなく仕事以外のことは頭にありませんでした。
しかし、ふと「自分は今の仕事をずっと続けていって幸せになれるのか…?」と考え始めるようになり、先の事を考えずに会社を退職しました。(※先の事を考えずに退職するのはやめましょう)
会社員時代からフリーランスエンジニアという働き方に憧れを持っていて、今の仕事は自分一人でもやっていけると考えていたので「自分はフリーランスになる!」と思い立ち、すぐにフリーランスエージェントへ登録しました。
フリーランスにいつなれるのか?についての答えとしては「いつでもフリーランスとして独立できる」です。
ですので、転身タイミングは自身が「フリーランスになる覚悟」を決めて、開業届けさえ出してしまえば、立派なフリーランス(個人事業主)として活動を開始できます。
フリーランスは誰も助けてくれませんし、自動的に仕事は降ってこないので覚悟が必要です。
とはいえ、IT業界の現状は深刻な人材不足で、システムエンジニアの需要がたくさんありますので慎重になりすぎていつまで経っても独立しないままでは変わらないので、思い立った時に行動に移しましょう。
ただし、フリーランスになってすぐに仕事が見つかったとしても報酬が払われるのは2ヶ月後になるので、半年間は収入が無くても食べていける程度のお金は準備しておくのが無難です。
フリーランスのなり方
個人事業の開業届出書の提出(開業から日から1ヶ月以内)
フリーランスになると決めたら「個人事業の開業届出書」を管轄の税務署に提出します。
システムエンジニアがフリーランスになる場合は、ほとんどの方が自宅を事務所とするはずですので、自宅の住所を管轄する税務署が提出先になります。
管轄の税務署は「国税庁の税務署検索」から探すことができるので、活用してください。
税務署で「個人事業の開業届出書と青色申告承認書を申請したい」と伝えれば申請書をもらえるので、申請書に必要事項を記載して提出します。
また、以下の国税庁のページから申請書のフォーマット(PDF)をダウンロードできるので、記入して印刷しておけばスムーズに申請できます。
青色申告承認申請書の提出(開業から日から2ヶ月以内)
青色申告をすることで特別控除65万円を受けることができますので、個人事業主は税制的にかなり有利になります。
会計ソフトを使用すれば、日々の仕訳から帳簿を簡単に作成することができますし、税金の点でも有利になりますので、青色承認申請書も開業届出書と同じ日に出すとよいでしょう。
こちらも以下の国税庁のページ(開業届出書と同じページです)からフォーマット(PDF)をダウンロードできますので、活用してください。
税務署への持ち物
開業届出書と青色申告承認申請書を提出する際に必要な持ち物は以下の通りですので、当日忘れないようにに持って行ってください。
- 印鑑
- マイナンバーがわかるもの(マイナンバーカード or マイナンバー通知カード)
- 身分証明書(運転免許証 or パスポート or 健康保険証)
不明点があれば、税務署職員の方に聞いてしまいましょう。
映画やドラマでは怖いイメージですが、本当に優しく丁寧に教えてくれます。
国民健康保険・国民年金への切り替え(退職日から14日以内)
会社員であれば、健康保険・厚生年金保険は会社内の手続きで加入してくれていますが、フリーランスになると会社の保険は加入できなくなりますので、国民健康保険・国民年金への加入が必要になります。
国民健康保険への切り替え手続きは、退職日の翌日から14日以内なので、早めに各市町村の役場で手続きを済ませましょう。
フリーランスのメリット
報酬は全て自分のもの
正社員エンジニアからフリーランスエンジニアになると、作業報酬が全て自身に入ってきますので収入が大幅にアップします。
フリーランスエンジニアの方と話すと、会社員からフリーランスエンジニアに転身した際の収入は2~3倍になってます。
正社員エンジニアのプロジェクト単価からの還元率は、約50%程度と言われており平均年収は550万円程度ですが、フリーランスになれば年収1,000万円も夢ではありません。
私の場合は会社員時代の年収が480万円で、フリーランス独立初年度は年収900万円でした。
ただし、二次請・三次請の案件や高マージンなエージェントを使っていたりすると、その分自身への報酬が減りますので、条件の良い案件に参画することが報酬アップに繋がります。
条件の良い案件を掴むコツについては後述します。
ワークライフバランスは自由
フリーランスは働き方次第で休暇を調整できますので、案件と案件の間に長期休暇として2ヶ月間の海外旅行なども可能です。
オンオフをはっきりさせ、リラックスした状態で新たな案件で活躍することはとても重要で、常にパフォーマンス最大で仕事に挑めると思います。
ただし、半年間以上の休みを取ると新規顧客からは「復帰するのに時間がかかりそう」「最新の技術トレンドについていけなさそう」だと思われるかもしれませんので、長期休暇と言っても半年以内に収めていたほうが安心です。
また、フリーランスに有給休暇はありませんが、案件参画中でも社員と同じように休みは取れます。
やることはやり、顧客としっかり調整して休みを取りましょう。
最近はリモートワーク案件も増えてきましたし、週2・週3などの働き方もあるので、働き方の選択肢も増えています。
SEとしてのスキルが伸びる
フリーランスSEとしての最大のメリットは、様々な案件で様々な技術を習得することが出来るので、自ずとITスキルが向上していくことです。
会社員であれば、営業が取ってきた現場に常駐するのが基本なので、好きな仕事ができるとは限りませんが、フリーランスSEは参画中したい案件を選べます。(逆にいうと、参画する案件を選ばなければなりません。)
私自身、会社員SEだった時代は、9年間C言語とOracleデータベースしか触っていませんでしたが、フリーランスSEになってからは、PHP,Python,Ruby,Linux,Apache,MySQL,PostgreSQL,Ansible,Fluentd,ストレージ製品 等、様々なスキルを複数の案件で身に付けました。
若くしてフリーランスSEになった方を見ると、多くのITスキルを保持してるので様々なシステム構成を提案しています。
傍から見ると本当に羨ましく「自分ももっと早くからフリーランスSEとして独立していれば良かった。。」と思います。
契約案件の中で行う作業は会社員と変わらない内容ですが、複数の案件で場数を踏むことでスキルアップするのはフリーランスSEの特権です。
好きな仕事を選べる
自ずとスキルアップができるフリーランスSEの特権は前頁で説明しましたが、好きな仕事を選べることもフリーランスSEの特権です。
人によっては狭く深いスキルを保持していて、そのスキルで活躍したい方もいます。
ニッチな領域だと、報酬も多く払ってくれる企業もありますので、そのような方は得意分野だけに絞って案件を選べます。
私の場合は色々なスキルを学びたい派なので、得意分野をやりつつ新しいことが出来る案件を探すことを心がけています。
会社員だと最悪の場合は、SEとして活躍したいのに営業をやらされるなんてこともありますが、フリーランスは違います。
自身のやりたいことを仕事にできることは、本当にストレスフリーです。
副業が可能
会社員の場合は、企業によりますが副業やアルバイトを禁止しています。
しかしフリーランスの場合は個人事業主ですので、本業以外で自由に副業できます。
アウトプットが決まっていて、業務時間の制限がない案件であれば複数の案件を並行して受注することも可能で、私の知り合いのフリーランスSEは3つのリモート開発案件を掛け持ちしています。
事業に必要なものを経費にできる
フリーランスエンジニアとして活動する上で必要なものは全て経費として計上できます。
以下はフリーランスが経費として扱えるものの例となります。
- 事業用のパソコン
- 家賃
- 電気代
- 交通費
- 技術書籍
- 携帯料金
- 接待交際費
- 事業用の自動車
注意しなければならないのは、経費計上できるものはあくまでも「事業に関わるもの」ですので、私的に使うものは経費として認められません。
家賃や電気代は按分(事業利用と私的利用の割合)をして経費計上が可能です。
理由があれば全てを経費とできますので、例えばゲーム会社であればゲームも「経費
個人の税負担を軽減することができます。
問題があれば仕事を変えられる
働いていると様々な悩みが出てくると思いますが、その中で特に悩みとして多いのが職場での人間関係です。
自分だけ冷たい態度を取られたり、上司や後輩とうまくいかない等、人間関係の悩みは誰しもが持っていると思います。
会社員の場合はすぐに辞めることがなかなか難しく、すぐに辞められたとしても、在職期間が少ないという観点から転職時の書類選考で弾かれることが多くなります。
フリーランスは契約の終了日が決まっていれば「あと○日でこの職場は終わり!」と考えてしまえば良く、ストレスを抱え続けることなく、次の案件での新たしい環境で働くことができます。
案件の期間が少なかったとしても「案件開発が完了したため」と伝えれば顧客に取ってマイナスのイメージはないので、次の案件探しにも影響しません。
逆に考えるとフリーランスは孤独とも思えますが、煩わしい人間関係に悩まされることもなく仕事に集中できるのは、フリーランスの強みだと思います。
フリーランスのデメリット
確定申告が必要
会社員であれば、会社の経理グループが給与・税金・保険を計算して、最終的に国への納付も行ってくれますが、フリーランスは全ての会計を自身で確定申告し、税金の納付も自身で行います。
よく「フリーランスは確定申告が大変」と聞きますが、現役フリーランスエンジニアに聞くと「あんなの誰でも出来る」と言いますし、私自身も確定申告は簡単だと思います。
それもそのはず、日本の個人事業主数は220万もいますし、確定申告が大変だと多くの人が申告出来ない状況になってしまいます。
システムエンジニアの人で「会計」と聞くと苦手意識を持つ方がたくさんいますが「クラウド会計ソフト」があれば、どんな方でも確定申告の作成が可能です。
私は会計ソフトシェアNo.1 freee の「スタータープラン」を使用しています。
年間で11,760円(1ヶ月あたり980円)なので、出費としても大きなものではないと思います。
クラウド会計ソフトはどれも無料版があるので、一度使ってみて自分にあったソフトを選択すると良いでしょう。
私の場合は、弥生会計、freee(フリー)、マネーフォワードの無料版を試し、一番使いやすかった freee に決めました。
日々の取引を会計ソフトに入力・登録していけば、ボタンひとつで確定申告書が出力されるので、驚くほど簡単に確定申告ができます。
クラウド会計ソフトすら苦手な方は、最終手段として税理士さんに確定申告を依頼することも出来ます。
ですが、その分税理士さんに支払う金額は会計ソフトよりも多くなりますので、エンジニア業のみに徹したい方は税理士さんに確定申告代行を依頼するのがよいでしょう。
健康保険は自分で入らなけばいけない
フリーランスはになると企業の社会保険から外れるので、国民健康保険と国民年金への切り替えが必要になります。
企業の社会保険であれば、企業側で社会保険の半分を補って自治体に納付してくれますが、フリーランスは全て実費(所得に応じて保険料が増減します)となります。
手続きや保険費用を支払う方法は、それぞれの自治体で異なるため、不明点があれば近くの窓口へ問い合わせてください。
仕事は自分で探す必要がある
会社員エンジニアであれば、営業が取ってきた仕事にアサインされ案件を遂行する形になりますが、フリーランスエンジニアの場合は営業がいないので、自身で仕事を探すしかありません。
「自身で仕事を探す」となると、ハードルが高いと思われるでしょうが、仕事の探し方はたくさんあります。
自分のコネクションから仕事を取る方法や、フリーランスエージェントを利用する方法があるので、詳細は後述の「案件の探し方」で紹介します。
社会的信用が一度リセットされる
フリーランスになった段階で、個人事業主としての確定申告が初年度となるので、会社員として働いてきた信用がリセットされます。
信用がリセットされるということは、住宅ローンやクレジットカードを作成する際に信頼できるバックボーンがないとみなされ、借り入れやクレジットカード作成が出来なくなります。
ただし、個人事業主として数年間利益を出せていれば、個人事業主としての信用は高まり、住宅ローンを組むこともクレジットカードを作成することも可能になります。
私の場合は、2回確定申告を行い公的に収入を証明できたので、住宅ローンを組むことができました。
住宅ローンやクレジットカード作成を考えていて、今会社員であるならば、フリーランスになる前に済ませておけば、このデメリットはクリア出来ます。
フリーランスエンジニアは何歳まで働けるか
「プログラマは35歳で頭の回転が追いつかなくなり、体力的にも限界なので定年する」といった言葉が昔ありました。
しかし今の時代は40代50代の現役エンジニアがバリバリ働いていますし、昔程体力を酷使するような案件はなくなりました。(ブラック企業を除いて)
「フリーランスエンジニアよりも会社員エンジニアの方が安定しているので、定年まで安心して働ける」という世間的なイメージが未だにありますが、今は大手企業でも経営破綻する時代で、どこにも保証などありません。
世の中の流れ的にも「全て自分の責任で生き抜く」と考えていくフリーランスエンジニアの方が、ITトレンドや業界の動きに敏感になるので、仕事を上手く取っていけるかもしれません。
「何歳までエンジニアを続けられるか?」というのは、会社員でもフリーランスでも変わらず、今までの経験とスキルセット、そしてコミュニケーション能力を兼ね備えた人なら何歳でも活躍できるというのが答えです。
資格の必要性
私は以下の資格を保持していますが、フリーランスエンジニアとして参画した案件では、資格で優遇されたことはありません。
- Oracle Master GOLD
- 応用情報技術者
- ITILファンデーション
- Javaアソシエイツ
- SCSA(Sun Certified System Administrator for Solaris)
会社員として企業で働くと、企業価値を高めるために資格取得が昇進に必須だったりしますが、顧客がフリーランスエンジニアに求めるものは、資格よりもスキルなので経験がとにかく大切です。
例えば、エンジニアがOracle Masterの資格を持っていてもOracleの案件経験がないと顧客は雇いませんよね。
経験がなくても自分で何かしらのシステムを作って顧客にアピールできるレベルであれば、経験とみなされるかもしれませんが、それぐらいしなければ資格が経験に勝つ事はないです。
案件の探し方
フリーランスエージェントを利用する
一人で企業に対して飛び込み営業をするのは至難の業ですが、フリーランス業界にも転職エージェントと同様に、仕事を紹介してくれるフリーランスエージェントが存在します。
フリーランスエージェントは、営業を代行してくれますし、面倒な手続きや顧客交渉も行ってくれます。
エンジニア業務以外の仕事を代行してくれるため、マージンは発生しますがメリットはたくさんあります。
エージェントを介すことで契約が企業間取引となりますので、万が一顧客とのトラブルがあった際もエージェントが仲介して解決してくれます。
私の友人は顧客から報酬を未払いにされるトラブルがありましたが、エージェントを使う事でこの様な支払いトラブルを避ける事が出来るので、保証として考えればマージン料は致し方ないと思います。
私が現在利用しているエージェントは PE-BANK です。
取扱案件数も多く、マージンも低いため支払われる報酬が高くなる特徴がありますので、これからフリーランスを検討している方はコーディネーターに一度相談してみることをオススメします。
また、エージェントに相談するのは無料ですので、フリーランスになるならないは置いといて、話だけでも聞いてみると自分の市場価値がわかります。
フリーランスエージェントは色々ありますので、何社か登録しておき、自分に合った案件を探してみてください。
友人からの案件紹介
システムエンジニアの友人から「うちで働かない?」と言われる事は多々あります。
友人の紹介から直接企業と契約を結ぶ事が出来れば、中間マージンも発生せずに高報酬を見込めます。
ただし、友達価格での交渉になってしまうことも考えられるので、自身のスキルセットでの世間価値・相場金額を知るためにエージェントでの案件探しも並行して進めましょう。
また、会社員時代の顧客がフリーランスエンジニア独立後に顧客になる事も珍しくないので、日頃から良好な関係を築いておくことは未来への投資にもなります。
IT業界はフリーランスエンジニアを活用する企業が増えてきているので、企業のバックボーンがなくても一人の人間として信用してくれる関係性を上手に構築しておきましょう。
単価の相場
フリーランスエンジニアと言っても、分野はたくさんあります。
以下はエンジニアの分野別の単価相場となりますので、参考にしてください。
分野 | 月額単価相場 |
コンサルティング | 90万円 ~ 150万円 |
マネジメント | 80万円 ~ 120万円 |
プログラマー | 70万円 ~ 100万円 |
インフラエンジニア | 70万円 ~ 100万円 |
運用・保守 | 60万円 ~ 80万円 |
フリーランスエンジニアになろうと考えている方に特に意識してほしいのは、月額単価60万円未満の案件を避けることです。
リモートワークで時間拘束がなく月額単価60万円未満であれば、複数案件を掛け持つことができるので問題ありませんが、顧客常駐で月額単価60万円未満はフリーランスエンジニアとしてはかなり安い部類に入ります。
50万円で1年間働くとすると、年収は600万円になるのでそれなりだと感じますが、フリーランスは税金や保険、事業にかかるものが全て自腹になりますので、600万円ですと平均年収の会社員以下の手取りとなってしまいます。
また、単価については商流によって大きく価格が変わります。
商流が深くなるということは、中間企業にマージンが渡るので、深くなればなるほど手元に入る報酬が減ります。
フリーランスエンジニアの案件選びはなるべく浅い商流、できればエンド直請けの案件を選択しましょう。
単価交渉術
フリーランスにとって、単価はダイレクトに生活に影響しますので、報酬アップは常に考えていると思います。
会社員と違って、営業は自分自身ですので単価交渉も自分で行う必要がありますが、報酬アップへのアプローチはなかなかハードルが高いと考えているのではないでしょうか。
しかし、実績ベースで評価をもらっていれば、顧客へ単価アップを交渉すること自体至って普通の事となりますので、難しいことではありません。
今までの実績と、顧客がこの先何を求めているかに焦点を当て交渉に挑むのがコツです。
システムエンジニアの単価交渉術について、単価交渉のタイミングや報酬を上げるための理由作り等を以下のリンクにまとめましたので、参考として見て頂ければと思います。
会社員の正しい退職方法
フリーランスエンジニアとして独立するには、現在の会社の退職処理は避けて通れません。
退職理由は様々だと思いますが、退職する際の鉄則としては「業務を続けながらフリーランス化への活動をする」ことです。
現状の業務と並行してフリーランス化の準備をすることは大変ですが、退職後に仕事がないと毎日不安が襲いかかってくるので、会社員として働きながらも、フリーランスエージェントには事前相談を行い、自分にできそうな案件と単価相場を調査しましょう。
そして退職を決意した時は上司に相談という形ではなく、決定事項として伝えることも重要です。
できるエンジニアは必ず引き止めに合いますし、給料やボーナスアップ等の甘い誘惑もありますが、これを繰り返しているとフリーランスになるのは無理ですし、また変わらない日常に戻っていくだけです。
また、システムエンジニア界隈は割と狭い世界なので、以前一緒に働いてた人と別の案件で一緒になる事も少なくありません。
退職時に揉めると、また会った時に良好な関係を保つのが難しくなるため、迷惑をかけずに円満退社することを強くオススメします。ただし、有給休暇は労働基準法によって取得が義務化されているので有給休暇の消化は必須です。
フリーランス化の準備は必ず行い、余裕をもってフリーランスとして活動を開始しましょう。
退職時のポイントを以下にまとめましたので、退職を検討している方は是非参考にしてください。
フリーランスに向いている人、向いていない人
フリーランスSEに向いている人
- 決断力がある
- 顧客に寄り添える
- 信念をもっている
- 会社でやりたいことができない
当たり前のことを書いていますが、フリーランスエンジニアは全ての責任が自分にのしかかります。
フリーランスになるのは簡単ですが、続けてくには何事に対しても素早く判断する力が必要ですので、ある程度のリスク覚悟でも突き進める人が向いています。
現状に満足せず、継続的に顧客に寄り添い信頼を得ることができる人、使ったことがない技術でも逃げずに最後までやり遂げることが出来る人はフリーランスとして成功しやすいです。
フリーランスSEに向いていない人
- 人と同じことをしたい
- 行動力に欠ける
- 現状に満足している
入念な下調べをしないと動き出せない人、リスクが恐いと感じる人ははっきり言うと独立には向いていません。
実際にフリーランスになってみないとわからない事もたくさんあります。
会社員を退職することですらリスクになりますし、リスクを取らずにフリーランスになる方法はありません。
会社に勤めていれば、仕事を自分で取りに行く必要もないですし、安定した給料がもらえますので、安易な考えでのフリーランス化はオススメしません。
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアになるために知っておいてほしいポイントについて紹介しました。
フリーランスエンジニアの働き方は様々ですので、お金・ITスキル・プライベート時間など自分の重要視するポイントを絞って仕事をすることが可能です。
その反面、自分で行動し、報酬も自分次第、全ての責任が自分になりますので、覚悟を決めなければなりません。
これからフリーランスを目指す方が、本記事の内容を取り入れて独立が実現できれば幸いです。
長々と書いてきましたが、フリーランスの一番の近道はエージェントに登録してプロに相談することです。良きフリーランスライフを。