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VirtualBoxのVMにCentOS8をインストールして、TeraTermでSSH接続する手順

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Linux

サーバー用途のLinuxとして多く使用されているのは、フリーのディストリビューションであるCentOSです。

有償のRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と高い互換性を持ち、様々なシステムに活用されています。

今回は、2019年09月24日にリリースされたCentOS8をVirtualBoxで作成した仮想マシンにインストールし、最終的にTera Term(ターミナルソフト)からSSH接続する方法を紹介します。

手順的にはOracle VirtualBoxにVM機としてCentOS8のインストールしますが、サーバーにインストールする際も手順はほぼ変わりません。

CentOS8インストールメディアのダウンロード

以下のCentOS公式サイトから、CentOS8のインストールメディア(.iso)をダウンロードします。

Download

[CentOS Linux DVD ISO]をクリックします。

ダウンロードする場所を選択します。色々な所でダウンロードできますが、 *.jp となっているところは国内の可能性が高いので .jp ドメインからダウンロードすることをオススメします。

仮想マシンの作成

VirtualBoxをWindows10にインストールする方法は以下の記事を参照してください。

VirtualBox上で右上の[新規(N)]ボタンをクリックします。

仮想マシンの名前と、VMを保存する場所、インストールするOSを選択します。

画像と同じですが、今回は以下を設定しました。

  • 名前: hogecent8
  • マシンフォルダー: C:\Users\dekriuengineer\VirtualBox VMs
  • タイプ: Linux
  • バージョン: Red Hat (64-bit)

仮想マシンに与えるメモリサイズを決めます。今回は1[GB]にします。

仮想マシンに与えるハードディスクの種類を決めます。

今回はWindows10上に仮想マシンのディスクを作成するので[仮想ハードディスクを作成する(C)]にチェックして[作成]ボタンをクリックします。

仮想マシンに与えるハードディスクファイルタイプを決めます。

今回はVirtualBoxのタイプである[VDI(VirtualBox Disk Image)]をチェックして[次へ]ボタンをクリックします。

仮想マシンに与えるハードディスクサイズを可変にするか固定にするかを選択します。

可変にすると、ファイルを置くたびにWindows側のハードディスク容量が増加し、固定にすると最初に容量を確保し、ファイルを置いた際に容量増加がなく高速にOSが動作します。

今回はOSの高速化を主として考え[固定サイズ(F)]を選択して[次へ]をクリックします。

仮想マシンに与えるハードディスクのサイズを決めます。

仮想ハードディスクファイルの名前はそのままで、今回は20[GB]を仮想ハードディスクとして割り当てます。

20[GB]を入力して[作成]をクリックします。

これでVirtualBox上の仮想マシンの作成は完了です。

仮想マシンにCentOS8のインストールメディアを接続する

VirtualBox上で今作成した仮想マシンをクリックし、右上の[設定(S)]ボタンをクリックします。

[ストレージ]→[コントローラー: IDE]の空をクリックして、右上のディスクマークをクリック。

[Choose a disk file]をクリックし、冒頭でダウンロードしたCentOS8のインストールメディア[CentOS-8-x86_64-1905-dvd1.iso]を選択します

これで、仮想マシンにCentOS8のインストールDVDが挿入された状態となります。

仮想マシンにネットワークアダプタを追加

Windows10からTeraterm等のコンソールで、仮想マシンに接続するために、ネットワークアダプタを追加します。

VirtualBox上で今作成した仮想マシンをクリックし、右上の[設定(S)]ボタンをクリックします。

[ネットワーク]→[アダプター 2]→[ネットワークアダプタを有効化(E)]にチェック、割り当ては[ホストオンリーアダプター]を選択し、[OK]をクリックします。

これでWindows10から今作成した仮想マシンに接続出来るようになりました。

仮想マシンのディスプレイ設定を変更

仮想マシンを起動する際に、ディスプレイの設定によってCentOS8のインストーラーのマウスがある範囲より右や下に動かせない場合があります。

グラフィックコントローラーの[VBoxVGA]に変更することでマウスを正常に移動させることができます。

仮想マシンの[設定]から[ディスプレイ]に遷移し、以下のようグラフィックスコントローラー(G)を[VboxVGA]に変更します。

以上で仮想マシンの環境設定は完了です。

CentOS8のインストール

それでは作成した仮想マシンにCentOS8をインストールします。

VirtualBox上で作成した仮想マシンをクリックし、[起動(T)]ボタンをクリックします。

[Install CentOS Linux 8.0.1905]を選択して[Enter]。

CentOS8のインストーラーが開始されます。

※仮想マシンからWindows10にマウスを戻したい時はキーボード右下の[Ctrl]キーを押してください。キーボード右下の[Ctrl]がVirtualBoxデフォルトの設定となっています。これはVirtualBoxの環境設定で変更できます。

WELCOME TO CENTOS LINUX 8.0.1905. の画面が表示されたら、インストールに使用する言語を選択します。[日本語]を選択して[続行(C)]をクリックします。

インストール概要画面に遷移します。

まずは[時刻と日付(T)]をクリックします。

地域(R)を[アジア]、都市(C)を[東京]にし、左上の[完了(D)]をクリックします。

次にソフトウェアの選択(S)をクリックします。

今回は[サーバー]を選択し[完了(D)]をクリックします。サーバは基本的にGUI環境を必要としないので、デフォルトのサーバー(GUI 使用)は選択しません。

次に[インストール先(D)]をクリックします。

CentOS8のインストール先を選択します。ローカルの標準ディスクをクリックして左上の[完了(D)]をクリックします。

次に[ネットワークとホスト名(N)]をクリックします。

ネットワークアダプタは2つありますが、1つめは仮想マシン作成時に自動的に作成されるものなので、2つめのネットワークアダプタを設定していきます。

2つめのネットワークアダプタ(この画面ではenp0s8)を選択し、右下の[設定(C)]をクリックします。

全般タブで[この接続が利用可能になったときに自動的に接続する(A)]にチェックをし、[保存(S)]をクリックします。この設定で、このネットワークアダプタがOS起動時に自動起動します。

IPv4 設定タブで方式(M)を[手動]に設定し、今回はアドレスを[192.168.56.100]、サブネットマスクを[24]に設定します。今回設定するネットワークアダプタは冒頭で追加したホストオンリーアダプターなのでゲートウェイは空欄のままにします。

IPv6 設定タブでは、今回IPv6を使用しないので 方式(M) を[無視する]に設定します。

最後に右下の[保存(S)]をクリックします。

ホスト名(サーバ名)を入力します。今回はホスト名を[dekisv8]としました。

ホスト名を入力したら、[適用(A)]をクリックし、左上の[完了(D)]をクリックします。

[インストールの開始(B)]をクリックします。

CentOS8のインストールが開始されたら、[root パスワード(R)] をクリックして、rootユーザのパスワードを設定します。

rootパスワードの入力し、再度確認のため同じパスワードを入力して左上の[完了(D)]をクリックします。

あとはインストールが完了するまで待ます。ユーザの作成はOS起動後に出来るので今回は実行しません。

インストールが完了した後、[再起動(R)]をクリックしてOSを再起動させます。

※私の環境(VirtualBox6.1のディスプレイ設定がグラフィックコントローラーの[VBoxVGA)では、インストール完了画面で以下のような画面になってしまったので、以下の手順で仮想マシンを停止させました。

右上の✕ボタンをクリックし[仮想マシンの電源オフ(P)]を選択し、[OK]をクリックします。

仮想マシンを停止させたら、仮想マシンの設定(S)からストレージ設定画面をクリックします。

コントローラー: IDE: からCentOS8のisoファイルを右クリックし、[割り当てを除去]をクリックして[OK]をクリックします。

 

仮想マシンの[起動(T)]ボタンをクリックします。

仮想マシンが起動したら root ユーザでパスワードを入力し、ログインを試します。

Tera Termから作成したCentOS8の仮想マシンにSSH接続

最後にTera Termから仮想マシンにSSH接続します。

Tera Termを起動し、設定したIP[192.168.56.100]、SSHポートの[22]に接続します。

rootユーザを指定し、インストール時に設定したパスワードを入力し、[ブレインパスパスワードを使う(L)]にチェックを入れて[OK]をクリックします。

以下のような感じでTera TermにSSHで接続することが出来れば完了です。

以上で、VirtualBoxのVM作成、CentOS8インストール、Tera TermでのSSH接続が完了です。

今回はTera TermでSSH接続をしましたが、他のターミナルソフトでも接続方法は大きく変わりません。