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【保存版】システムエンジニアの僕が使った昇進レポートをお見せします。

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システムエンジニア

IT業界の大部分の会社内では、昇進するためにレポート提出が課されるのではないでしょうか。

今回はそんなシステムエンジニアで役職に就くために必要なレポートとして、実際に私が会社に提出したレポートをサンプルとして載せてみます。

昇進のレポート作成のポイントとして気をつけたことはシンプルで、以下を強調してレポートに盛り込みました。

  • 最初に目を引くワードを入れる
  • これまでの自身の実績を書く
  • 自分に足りない力(課題)と、それをこれからどう克服していくか
  • これからの抱負

上記のポイントはシステムエンジニアだけではなく、どの業界でも同じようにレポートを構成ですし、会社の上層部が「こいつに将来を任せたい」といったアピールをするための重要な内容となります。(むしろ、最低限この内容がないと評価できないと思います)

記載する昇進用のサンプルレポートは東証一部上場の企業に在籍していた際に使用したレポートとなり、実際に昇進試験も通ったのものです。

私はインフラエンジニアなので、保有資格等はアプリケーション開発者の方には別ジャンルでのレポートにはなっておりますが、共有する部分もあると思いますので、例として見ていただき昇進試験レポート作成のご参考になれば幸いです。

はじめに

私は「できるシステムエンジニア」を目指しております。

来期には入社5年目となり、ひととおりの業務を経験して視野も広がり、若手ではなく中堅として活躍・貢献したいと思っています。
「できるシステムエンジニア」にはどのような力が必要なのか、「できるシステムエンジニア」になるためには何が足りないのかについて述べたいと思います。

できるシステムエンジニアに必要な力

根底を成す技術力

システムエンジニアにとって必須の能力といえば、まずは技術力です。

私は今まで自分の担当している案件をこなすために、どのような技術に対する知識を身につける必要があるのかを考え、自身の学習と現場での経験から学んできました。

入社時から業務を行っている現在のプロジェクトにおいては、開発言語としてC言語・Java、ミドルウェアとしてはORACLE、OSとしてはLinuxの知識が重要となります。

その中で、自身の資格取得実績として、ORACLE MASTER GOLD・LPIC202・基本情報技術者を取得しました。

資格取得に対して否定的な意見もよく聞きますが、経験や技能を裏付ける知識は、個人のスキルを高めると思っています。

特にSQLチューニングに関しては、経験と自己の学習により、他のエンジニアよりも特化した技能を身に付け、プロジェクト内でのSQLレスポンスを自身のチームが全て保障してきました。

昨年末、新しいチームへ異動した際には、自身の得意なSQLチューニング・ORACLEの性能情報解析の知識によってパフォーマンスを発揮し、お客様への報告も行いました。

この技術提供によって、担当顧客へ自身の実務能力をアピール出来たと思っております。

考える力

エンジニアにとってのコアは技術力ですが、それ以外にも大切なことがあります。

私は入社3年目の頃までは、典型的な技術偏向型のシステムエンジニアであり、技術力があるシステムエンジニアができるシステムエンジニアだと思っていました。

しかし、プロジェクト内で優秀だといわれるエンジニアの人たちに出会い、共に仕事を行うにつれて、決してそうではないことに気づき、意識を変えることに努力してきました。

前項であげた技術力は「具体的な知識」です。基本的にはHOW TOのような知識は具体的であり、書籍やドキュメントを参照すれば蓄積出来ます。

一方、ユーザの要望の抽出、仕事上のコミュニケーション術、要望を実現するための技術の選択などは、具体的ではない「抽象的な知識」です。

私はこの「具体的な知識」と「抽象的な知識」では、後者の方に価値があると思っております。

理由としては、具体的な知識は各個人が同じ量だけ勉強すればだいたい同じスキルを持てる事に対して、抽象的な知識は各個人が同じ勉強方法をとっても個人差が大きいと思うからです。

つまり、具体的な知識の蓄積だけでは、他のエンジニアにはないパフォーマンスを発揮する事は難しいと思っております。

今の自分にとってはこの「抽象的な知識」が不足していると感じています。

現状の課題と今後の取り組み

私が思う「できるシステムエンジニア」とは具体的な知識と抽象的な知識を兼ね備えたシステムエンジニアですが、今の自分にとって「抽象的な知識」が不足していると思っています。

この知識は内容が抽象的であるため、体得するための方法も明確ではありませんが、自分が不足している知識を有識化されれば、それに関する情報に対しての感度が向上し、目的を意識することで「抽象的な知識」を得られると思っています。

たとえば、自身の設計した資料をプロジェクトリーダにレビューしていただくということが一つの業務ですが、人に内容をわかってもらえるように資料をまとめることが目的になるので、他人の資料を読むときにも、その内容を読み取るだけでなく文章の構成や、表現といったところまでも見るようにしています。

それを意識する前と後では、同じ一つの文書から受け取る情報量が全く異なります。

日頃受け取る情報の中に、ドキュメント技術のようなテーマのものがあった場合は、「おっ」と思って見るようになりました。

また、仕事をする目的も大切だと思っております。

私が思う大切なことは、Win-Winの関係を顧客と築き、その実現のために自分なりに一生懸命に考え、行動することだと考えています。

Win-Winの関係を顧客と築くためには、どれだけお客様と同じ気持ちになって業務に取り組めるかということです。

お客様の欲求が自分の欲求と同じようになれば、どうでもいいような仕様変更というのは極端に減ると思います。

それはお客様の欲しい機能ですし、自分自身がお客様と同じ欲求をもっていれば、予測もできます。
それでみんながちゃんとご飯を食べれて、家族を養う事ができてハッピーになれれば言うことなしだと思います。

この考えは常に変わりませんが、それぞれ違う状況の中で具現化しています。

このように、目的が有識化されると、それに関する情報に対しての感度が向上して、今まで見落としていた情報がどんどん入ってくるようになり、「抽象的な知識」も得られると思っています。

4. おわりに

私は具体的な知識と抽象的な知識を兼ねた「できるシステムエンジニア」となり、顧客満足を実現させます。

実際の採用や、プロジェクト割当の際では、どのような技術・経験・資格を持っているかが重視されます。

自分を高く売り、身に付けたスキルを活かせる環境をどう身の回りでつくっていくかが重要であり、常に新しいスキルの積み上げを念頭に置く姿勢が利益確保につながると思っています。

また、自分が得たノウハウは後進に伝え、業務ひとつひとつに対してオルタナティブの方法を提示できるようにします。

自分のスキルアップだけでなく、後進を育てることは、社会の発展に行うべき責務です。

そうすることでチーム全体の能力も上がり、自身もより高いレベルの仕事にシフトすることができると思っています。

私はこれからも新しい事を貪欲に学び、若手エンジニアからも尊敬されるような、実務能力の高い「できるシステムエンジニア」になる事を目指します。